tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

高付加価値化の手段: その4、コストダウン

2008年12月25日 16時06分53秒 | 経営
高付加価値化の手段: その4、コストダウン
 付加価値は、=「純売上高」-「外部購入費用」ですから、同じ売上高なら、外部から購入する財・サービスのコストを出来るだけ抑えれば、その分付加価値が増え、付加価値率(付加価値/純売上高)が高まることになります。

 先ずは、冗費の節減です。 何が冗費かには問題ありますが、外注を内製化する、3フロアー借りていたのを2フロアーに減らす、あまり使われない福利厚生施設を売却する、工場を集約するなどなど。某社のF-1撤退も冗費(?)の節減でしょうか。
 これは、コスト削減に、まさに、ダイレクトに効果があります。

 材料転換も最近多く見られます。 たとえば、金属の材料を使っていたものをプラスチックでまにあわせることの出来れば通常、コスト削減につながります。 より安い材料で代替することは最近の技術開発で、広く可能になっています。
 工程の改善と材料の転換の組み合わせもあります。シリコンの結晶使用からシリコンの塗布へなどという最近のソーラーパネルの開発などなど。

 こうした分野になってきますと、日本の得意技です。ZD(無欠点運動)やQC活動、5S運動 、多様な「カイゼン」の技法とその実績は国際的にも有名です、さらにはJIT(ジャストインタイム)など、まさに日本人ならではのキメの細かさが生きてきます。
 QC理論はアメリカから来ましたが、日本でQCサークルとして開花し、アメリカに再輸入されて6シグマになりました。

 これらは、不良品を減らすということでも、また、作業効率を上げることでも、大変なコスト削減につながります。5S運動で、2割のコストダウンに成功したという例もあるそうです。

 時に「乾いた雑巾を絞る」などといわれるコストダウンですが、最近の多様な技術開発と組み合わせると、可能性は無限に広がるようです。


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